小玉真由美『半月』

当レーベルでは「asterisk」と題した企画展を開催しておりますが、この度、KANA KAWANISHI × asterisk のコラボによる新プロジェクトの第一弾として、小玉真由美写真展『半月』を開催いたします。前作『母型』では書物の抽象化を通じ我々の認識の地平を拡張した小玉ですが、今作では自身の身体を被写体として選びました。撮影の手法には通底している点がいくつかあるものの、誰もが持つ「からだ」が起点となることで、さらに想像力の射程を大きく広げることに成功しています。風景にも、別の生物にも見え、時には何の範疇にも収まらない得体の知れなさを湛えた作品群に、作家は新たな自由を見出していると言います。ぜひご高覧下さい。

また、会期中には下記の日程でゲストをお招きし、作家とのトークイベントを開催いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

かつて父が余命を宣告された年齢に、私は至った。
その事実は、私自身が限りある存在であることを改めて知らしめると同時に、この身体が過去と未来を繋ぐ一つの「結び目」であることを鮮明に浮き彫りにした。

本展で被写体となるのは、私自身である。普段は当たり前すぎて前景化することのない身体が、レンズを通して変貌する。肩は砂丘の稜線へ、皺は地層に。見慣れたはずの肉体は広大な空間へと溶け出していく。ここにあるのは、個人の記録を超えた、「人」の形が織りなす空間だ。

父が生きた年齢という区切りを越えた今、身体は「私の所有物」という考えを離れ、命を受け継ぐための普遍的な「器」へと変わっていく。「半月」は、欠落の意ではない。光と影が等価に存在し、互いを象る運動の象徴である。生命の「結び」と「ほどけ」が交差する場所に、新たな自由の在り方を提示したい。(作家ステイトメントより)


小玉 真由美 写真展「半月 [ KANA KAWANISHI × asterisk vol.01 ]

会期: 2026年2月6日(金)ー 2月15日(日) 11:00ー18:00 会期中無休 入場無料

会場:KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY 東京都港区西麻布 2-7-5 ハウス西麻布 5F(1F:SHISHA CAFE NORTH VILLAGE)

企画: asterisk

トークイベント

  • 2月7日(土)16:00〜 ゲスト:勝又 公仁彦 氏(美術家/写真家、京都芸術大学教授)

  • 2月11日(水・祝)16:00〜 ゲスト:タカザワケンジ 氏(写真評論家)

略歴

岡山県倉敷市出身
2024年  3月  京都芸術大学美術科写真コース卒業 
2024年12月  『母型』ニコンサロン
2024年12月  写真集『母型』出版
2025年  4月  『母型』MONO GRAPHY CAMERA&ART

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